「ろうきんでお金を借りる」という方法があるのは知っていますか?
金融機関からお金を借りるときは、できるだけいろいろな方法を調べて、金利や審査難易度などを比較しながら検討し、消費者金融や銀行以外にもお金を借りる方法はないか探している人もいるのではないでしょうか。
「ろうきん」は数が少ないので聞きなれない金融機関ですし、意外に知られていませんが、他の金融機関と同様に個人でお金を借りるサービスがあります。
この記事ではろうきんとはどんな金融機関なのか、ろうきんでお金を借りる方法やそのメリット・デメリットについて紹介します。
この記事に書いてあること
ろうきんでお金を借りる?「ろうきん」てどんな金融機関なの?
ろうきんとは労働金庫の略で、日本全国各地に店舗を持っている金融機関です。
銀行や信用金庫のような金融機関とは仕組みが違っていて、労働者の経済的な支援をするために運営されている金融機関です。
労働金庫法という法律にしたがって運営されており、労働者を対象とした低金利の融資を行っているのが特徴です。
お金を借りるだけでなく口座を開いて預金を預けたり、定期預金をするということもできます。
通帳やキャッシュカードも発行してもらえますので、銀行と同じような感覚で利用できる金融機関です。
ろうきんと銀行はどこがどう違うの?
ろうきんと銀行との違いは、営利目的の組織かどうかというところがポイントとなります。
労働組合の会員同士がお互いに助け合うという趣旨で運営されているのが特徴です。
営利目的で運営されている金融機関ではありませんので、ろうきんの利益は利用者のために還元される仕組みになっています。
ココがポイント
具体的には各種ローンを民間の金融期間よりも低い金利で提供したり、利用者にとって利用しやすいサービスにすることで利益の還元を行っています。
銀行は株主が出資して運営されている金融機関で、株主に利益を還元するために運営されています。
利用者のために魅力的な商品を提供しているのは銀行も同じですが、営利目的の金融機関という点が違うところです。
また、銀行は個人にも企業にも幅広く融資するのに対して、ろうきんは個人を対象に融資を行うのが違いです。
労金(ろうきん)の店舗数はどれくらい?利用したい場合はどこで相談したらいいの・・・
ろうきんはご自身の居住地や勤務先によって利用する店舗が決まります。
全国を13の地域に分けて運営されていて、各都道府県ごとに5~15店ほどの支店があります。
たとえば首都圏を含む関東地方は中央ろうきん、近畿地方は近畿ろうきんというように地域ごとに組織が分かれています。
大都市ほど支店の数が多くなり店舗数は日本全国で300店ほどの規模になります。
最寄りの店舗を調べるためには、インターネットで「都道府県名 ろうきん」で検索するとすぐにホームページにアクセスできます。
またろうきんのホームページにアクセスすると、トップページから店舗・ATM検索ができますので、自宅から近い店舗を探すことができます。
対象地域にお住まい・お勤め方 | |
---|---|
北海道ろうきん | 北海道 |
東北ろうきん | 青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県 |
中央ろうきん | 茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県 |
新潟ろうきん | 新潟県 |
長野ろうきん | 長野県 |
静岡ろうきん | 静岡県 |
北陸ろうきん | 富山県・石川県・福井県 |
東海ろうきん | 愛知県・岐阜県・三重県 |
近畿ろうきん | 滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県 |
中国ろうきん | 鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県 |
四国ろうきん | 徳島県・香川県・愛媛県・高知県 |
九州ろうきん | 福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県 |
沖縄ろうきん | 沖縄県 |
ろうきんでお金を借りるために必要な条件とは
ろうきんでお金を借りるためには営業地域に住んでいるか勤務している人で、本人に安定収入があることが申し込み条件となります。
ろうきんでお金借りることが出来る対象になるのはこんな人
それぞれの店舗の営業地域に住んでいるか働いている人なら原則誰でも利用できる金融機関です。
利用者は
- 労働組合会員
- 生協組合員
- 一般労働者
の3種類に分けられ、会社員やアルバイト、派遣社員などは一般労働者に当てはまります。
職場で労働組合などに加入していなくても一般労働者として申し込みできます。
申し込みができる年齢の条件は18歳から65歳までとなっています。
年収条件は150万円以上となりますので、月に13万円程度以上の給料をもらっていればお金を借りることができます。
ろうきんでお金借りることが出来ないのはこんな人
ろうきんでお金を借りるためには申し込みする本人に安定収入がある必要があります。
無職の人や専業主婦、年金受給者、本人に収入のない学生はお金を借りることができません。
また、申し込み条件として、勤務先の勤続年数が給与所得者は1年以上、自営業や個人事業主は3年以上ある必要があります。
消費者金融では3ヶ月以上同じ職場で働いていれば審査に通る場合がありますが、ろうきんでは勤続年数が1年以上ないとお金を借りることができませんので注意してください。
たとえば、現在アルバイトで半年ほど働いているという人は、勤続年数が足りませんのですぐに申し込むことができません。
その場合は、とりあえず消費者金融でお金を借りておいて、半年経過して勤続年数が1年以上になったら、ろうきんに申し込んで借り換えするといった方法が考えられます。
ろうきんでお金を借りるメリットとデメリットをまとめてみた
民間の消費者金融や銀行とは似ているようで違うろうきんですが、メリットやデメリットはそれぞれどのようなところなのか解説します。
ろうきんでお金を借りるメリット
メリットとして挙げられるのはなんといっても低金利で借りることができるところです。
金融機関 | 金利 |
---|---|
ろうきんカードローン | 8.5%程度 |
消費者金融 | 18% |
銀行カードローン | 14~15% |
無担保カードローンの場合でも、金利は年8.5%程度になり非常に低金利です。
消費者金融の金利は年18%が相場なので、利息は半額以下になります。
銀行カードローンでは年14~15%程度が相場なので、利息は約半額で済むことになるのです。
なので、ろうきんで同じ金額を同じ期間借りた場合の支払総額が大幅に安くなります。
消費者金融には1ヶ月間の無利息期間がつくことが多いので、1ヶ月以内に完済するなら消費者金融の方が利息がお得なこともありますが、長期間借りるなら低金利のろうきんにメリットがあります。
組織も民間の営利目的の企業とは違い公的な金融機関なので、安心して利用できるのもメリットです。
ろうきんでお金を借りるデメリット
デメリットは申し込みからお金を借りるまでの時間が消費者金融より長くかかるところです。
ろうきんのサービス内容は地域によって違いますが、Web完結のカードローンが利用できる場合もあります。
しかし、ネットで申し込みの手続きは完了しますが、即日融資でお金を借りることはできません。
ろうきんはネットで仮審査をしてくれますので、融資可能な見込みがあるかどうかメールで連絡を受けることができます。
審査結果は早い段階である程度分かるのですが、実際にお金を借りるとこころまで進めるには1週間程度かかります。
大手消費者金融なら申し込みをしたその日にお金を借りることができますので、急ぎの事情でどうしても今日中に借りたいというときは消費者金融がおすすめです。
ろうきんでお金を借りる際の申込で必要な書類と限度額など注意点
ろうきんでお金を借りるときに必要な書類や限度額について解説します。
ろうきんでお金を借りるために必要な書類はコレとコレ
必要な書類
- 本人確認書類:運転免許証やパスポート、健康保険証
- 収入証明書:源泉徴収票や住民税の課税証明書
自動車ローン(カーライフローン)、住宅ローン、教育ローンなど目的別ローンの場合は使い道が確認できる見積書などが必要になります。
ろうきんでお金を借りれる利用限度額はどれくらい?
利用限度額は10万円から最高500万円の範囲内で審査結果に応じて決まります。
消費者金融や銀行カードローンでも最高の限度額は同じくらいですので、借り入れできる金額に大きな違いはありません。
ろうきんでお金を借りるカードローン「マイプラン」の申し込み方法
ろうきんには個人向けのカードローン「マイプラン」という商品があり、この商品のメリットは使い道が自由で申し込みから借り入れまでが比較的早いところです。
マイプランの申し込みの流れを紹介します。
仮審査で融資可能か確認できる「インターネット申し込み」
カードローン「マイプラン」では便利なインターネット申し込みが利用できます。
step
1ネットで申し込み
仮審査が開始され、信用情報の確認が行われます。
step
2仮審査の結果はメールで連絡
仮審査の結果はメールで連絡が来ますので、融資可能かどうかの見込みを来店する前に知ることができます。
step
3店舗で契約
仮審査に通過したら必要書類を持参してろうきんの店舗に来店して、本審査を受けて契約するという流れです。
ポイント
ろうきんの店舗によってローンのサービスや金利、申込方法(Web完結型など)も変わってきますので申込をされる方は、ご自身のお住まいの近くのろうきんに問い合わせをしてみてください。
窓口で色々相談しながら申し込みできる「来店申し込み」
色々相談しながら申し込みしたい人は最初からろうきんの店舗に来店して申し込みすることもできます。
来店申し込みは窓口で不明点を相談しながら申し込みできる安心感があります。
Q&A
ろうきんでお金を借りるときによくある疑問について解説します。
ろうきんでお金を借りる際に審査はあるの?審査は厳しいの?
はい、当然ですが、ろうきんでお金を借りる際にも審査が必要です。
ですが、特に審査が厳しいというわけではありません。
カードローン「マイプラン」では1次審査と2次審査の2段階に分かれていますが、1次審査の段階で個人信用情報機関の情報をチェックして他社の利用状況や借り入れ額も調べています。
2次審査では書類を持ってろうきんの店舗に来店して手続きする必要があります。
つまり消費者金融や銀行カードローンと同じ仕組みの審査が行われ、安定収入と返済能力があると認められた場合に契約することができます。
申込から借入まではどのくらい時間がかかるの?
ろうきんは低金利で借りられるのがメリットですが、審査には時間がかかります。
申し込みをする地域の店舗によって必要な日数は変わりますが、だいたい1週間から10日程度が目安となります。
消費者金融のような即日融資で借りることは不可能で、銀行カードローンよりも時間がかかります。
急ぎの事情で今日中に借りたいという状況には対応できませんので余裕を持って申し込みするようにしましょう。
ろうきんでお金を借りる方法!ろうきんの審査から借入まで全貌解説|まとめ
ろうきんとは労働金庫の略で全国各地に合計13のろうきんがあります。
労働する人のための金融機関ということで、業務内容は民間の銀行とほとんど同じため、預金ができるほか条件を満たせばお金を借りることもできます。
- 営利目的でないということもあり金利が低く、年8%程度の低金利で利用できる
- カードローンの利便性も高く、ネットで申し込みしたりコンビニATMで借り入れや返済ができる
というメリットがあります。
お金を借りるうえで金利が安いというのは非常に大きなポイントになりますね。
銀行以外でお金を借りる方法を探している人や、低金利でお金を借りたい人はろうきんの利用を検討してみてはいかがでしょうか。